南あわじの家

南あわじの家

2015年10月25日日曜日

透・軽・曲

直島・豊島へ建築見学に行ってきました。
藤本壮介さんの直島パビリオン・SANAAさんの海の駅・西沢立衛さんの豊島美術館どれもこれも素晴らしかった。地中美術館や家プロジェクトは前回攻めたので今回はこの三つに絞りました。

直島パビリオン
アートと建築の町直島町は28の島々からなる。そこで藤本さんは29番目の島をつくろうと考えたらしい。岩の様な姿をしたメッシュで出来た柔らかく包まれる島でした。
近づくとこんな感じ。
良い感じの透け具合。
海の匂いや風が通り抜ける。
チビさんも嬉しそうに腰掛けて自分の居場所を見つけていました。

直島の玄関に建つSANAA設計の海の駅。
細い柱と薄い屋根で非常に軽やか。でもそのことを主張するのではなく「すーっとただ屋根がある」そしてその下に空間があり人々が行き交う姿が透けて見える。そういうのを目指したものなのかな。と感じながら直島を離れました。

オーシャンビュー夕日!
 
そして2日目島から島へ。豊島美術館へ。見よこの景色を!笑
 


正直自分はアートとなるとあんまり理解できないのが多々あるのですが、ここはすごかった。水の永遠のアートでした。なめててごめんなさいでした。建築としては、土型枠で24時間コンクリートを打ち続け、固まったら土を掻き出して空間をつくるという無茶苦茶且つ合理的な考えからできた環境と一体化した水滴みたいな曲面構成の建物です。中の写真は撮れなかったのですが、中からは穴から外の森や段々畑が自分が居る場所によって切り取られていく。そこには光や風や鳥の鳴き声が入ってくる。すごく良かった。西沢さんすごいな。構造の佐々木さんもすごいな。ここは多分言葉ではあんまり伝わらんもんなので実際に行って体験してほしい。
 

そしてこの無駄なアプローチがまたいいな。森をぐるっと奥まで回って美術館に入る計画になっているのですが、アプローチの合間合間で瀬戸内海や、段々畑が垣間見える。 



しまキッチンでランチし、横尾美術館に寄り帰宅しましたとさ。
豊島美術館は時間が足りなかった。結構な時間居てしまう。次はもう少し余裕を見て来たいものです。

島々さようなら。また会う日まで。


滋賀を拠点に京都・大阪・兵庫・全国で対応する住宅設計・店舗デザイン事務所
一級建築士事務所TODs.